企業協賛賞
「チクッとするけど、
ほっとする。」
受賞者:國永 卓門さん

宣伝会議賞・中高生部門に今回初めて協賛した背景

この度、ワクチン部門では、株式会社宣伝会議が主催する「第61回宣伝会議賞」の中高生部門に協賛し「家族や友達にワクチン接種の大切さを伝えるアイデア」を募集しました。

宣伝会議賞は、広告表現のアイデアをキャッチフレーズまたはCM企画という形で応募いただく公募広告賞です。1962年の創設以来「コピーライターの登竜門」として、長年にわたり若手のクリエイターやクリエイターを目指す方々にチャンスの場を提供してきました。昨年は60万点を超える作品が集まり“日本最大規模の公募型広告賞” として進化を続けています。

中高生の新しい視点のアイデアや、共感を呼ぶアイデアをリサーチする機会として、この度、宣伝会議賞の中でも中学生・高校生のみが応募できる「中高生部門」に協賛することにいたしました。宣伝会議賞・中高生部門は、2016年に新設された部門です。

2020年から始まったコロナ渦により世界中が未曽有の緊急事態となり、皆さんもワクチン接種に関して家族や友人と話題にされたことと思います。ワクチンで防げる病気はコロナだけではありません。WebやSNSによって、誰もが発信者になれる「一億総メディア時代」の現代だからこそ、中高生の皆さんにワクチン接種の大切さについて、考え発信していただきたいという試みです。

予想をはるかに上回る応募数

コロナ禍が少し落ち着いた今、全国の中高生が、どの程度ワクチン接種に興味を持って応募してくれるのか?社内関係者の中には募集数について不安を感じるメンバーもいました。けれども結果的には、予想をはるかに上回る3336案ものアイデアの応募がありました。

まずは全国の中高生の皆さんが、ワクチンにこんなにも興味や関心を抱いてくれている事を率直に嬉しく思いました。今回のアイデア募集を企業活動の質を向上させるまたとない機会として捉えていた私たちは、1つ1つのアイデアを大切に、見落とすことなくしっかりと検討して選考していきたいと考え、ワクチン部門の主要メンバーによる段階的な審査会を実施し、企業賞を決める事にしました。

社内審査会(一次審査会/二次審査会)

2023年12月下旬、3336案ものアイデアをどのようにして選考して企業賞の1案を決定するのか、コピーライティングの外部有識者にも相談しながら検討した結果、まずは一次審査会で3336案から300案に絞り込むことにしました。実際には良いアイデアばかりで絞り込むのが難しく、当初想定していた300案を超え、328案が次の二次審査会に通過しました。また二次審査において328案を100案に絞り込む過程では、1次審査以上の大変な困難がありました。

3336案の全てに目を通したことで、全国の中高生の皆さんが、ワクチンに対してどのような印象を持っているのかが、とてもよくわかりました。また新たな視点や様々な気づきを与えてくれるアイデアにも数多く出会えました。中にはクスっと微笑んでしまうような学生らしいユニークなアイデアや、社内にいる私たちには思いもよらない新しい視点を持ったアイデアもありました。この場をお借りして、この度ご応募いただいた皆さん全員に改めて御礼を申し上げます。

社内審査会(三次審査会)

2024年1月上旬、ワクチン部門の主要なメンバーでオフィスに集まり、三次審査会を開催しました。コピーライティングの有識者の方にもアドバイザーとしてお越しいただき、各アイデアを評価する際に重要な視点等についてのアドバイスをいただいた上で、全国の中高生が応募してくださったアイデアの選考を行いました。各メンバーが審査員となって20票を持ち、良いと思うアイデアに投票するという形式で審査を行い、1案以上の票を獲得した43案が最終審査会に残りました。

社内審査会(最終審査会)

2024年1月中旬、三次審査会の審査員メンバーに取締役執行役員ワクチン部門長の藤本も加わり、最終審査会を行いました。最終審査会では三次審査会を通過した43案全てをテーブルに並べ、改めて審査員各々が応募作品とじっくり向き合えるように工夫しました。

最終審査会では、テーブルに並べた43案の中から、各審査員がそれぞれ最も良いと思った応援作品1点を選び、それぞれの応援作品が決まった後に一斉に発表する事にしました。  「どれも良くて決めがたい…」「悩むなぁ…」とつぶやく審査員や、「私はもう決まった!」「三次審査の時から決めていた!」と即断する審査員など、審査員によって選ぶスタイルは様々でしたが、各々が良いと思う応援作品を選ぶ事ができました。

少し緊張した雰囲気の中で審査に集中していた審査員たちでしたが、各自の応援作品を発表すると、「私もその作品と悩みました!」「同じ作品を選びましたね!」と審査会場が一気に和やかな雰囲気になりました。
各自の応援作品を決めた後、その作品を応援するサポーターとして、選んだ作品のどこが良かったのかを他の審査員に対してプレゼンテーションしました。各審査員が、どのような視点や想いを持ってその作品を選んだのか、他の審査員のプレゼンテーションを聞くことで、新たな気付きや新たな視点を持って再度、各作品と向き合えるようになりました。

全審査員のプレゼンテーションが済んだ後、どの作品が企業賞としてふさわしいのかをディスカッションしました。他の審査員のプレゼンテーションを聞いて自身の応援作品を変更する審査員もいれば、さらに自身の応援作品への想いを強くする審査員もおり、ディスカッションは白熱しましたが、最終的に企業賞は「チクッとするけど、ほっとする。」國永卓門さん(大山崎町立大山崎中学校1年生)に決まりました。

「第8回宣伝会議賞(中高生部門)」 贈賞式

「第8回宣伝会議賞(中高生部門)」の贈賞式が3/8(金)に行われ、ファイザー株式会社の協賛企業賞受賞作品が発表となりました。ワクチン部門長の藤本が贈賞式会場に駆けつけ、國永卓門さんの受賞をお祝いしました。

ファイザー 企業賞受賞者コメント

「この賞には、国語の授業の課題として取り組んだのですが、まさかこうして賞を頂けるとは思いませんでした。私は今になってもワクチンや予防接種に対して、怖いというイメージは捨てきれませんが、ワクチンなどを打ったという安心感と、少しの痛みを対比させるようにしてこの作品に落とし込みました。こうして賞を頂けてとても光栄です。」

贈賞式を終えて(取締役執行役員ワクチン部門長・ 藤本陽子コメント)

「応募アイデアの中には、私達がなかなか考えつかないようなユニークな発想もあり、素晴らしいアイデアばかりでしたが、『家族や友達にワクチン接種の大切さを伝えるアイデア』として、最もふさわしいと考えたこちらのアイデアを企業賞として選定いたしました。こちらの受賞作品は、「チクッ」という表現が小さなお子様にもわかりやすく、またワクチン接種後に得られる、守られることの安心感を「ほっ」という言葉で上手く表現できており、ワクチンを身近なものとして簡潔に伝えられる素晴らしいアイデアだと感じております。今回の取り組みで、中高生の皆様がワクチンについてどのような印象を持っているのかを改めて知ることができ、また社内関係者にも新たな気づきを与えてくれるとても良い機会になりました。受賞者の皆様をはじめ、今回ご応募いただいた皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。」

2024年9月作成 VAC46O029A