ワクチンを接種することで、重いHib（ヒブ）感染症にかかるリスクを減らすことができると報告されています^1,2,6)。

【子ども】
小児科・耳鼻咽喉科のある病院・クリニックなどの多くで接種できます。

【大人】
免疫不全や無脾症（むひしょう：脾臓（ひぞう）がない/手術で取った人）などの病気をもつ人は、Hib（ヒブ）感染症にかかるリスクが高いと言われています³⁾。そのような場合は大人でも内科などで任意接種でワクチンを受けられます。お近くの医療機関を検索するか、かかりつけ医などにお問い合わせください。

Hib（ヒブ）感染症を予防するワクチンには、以下の2種類があります^1,7)。

• Hib（ヒブ）感染症のみを予防するワクチン（注射）
• 五種混合ワクチン（注射）：ジフテリア・百日せき・破傷風（はしょうふう）・ポリオ・Hib（ヒブ）感染症を予防（接種対象は小児のみ）

定期接種は原則無料です。任意接種は費用（原則自己負担）がかかります（定期/任意接種についてはこちら）。

【子ども】
ワクチンは定期接種で、Hib（ヒブ）ワクチン単独の接種が行われていましたが^8-10)、2024年4月から五種混合が定期接種化されました。使用するワクチンは五種混合が基本となりますが、当面の間はHib（ヒブ）ワクチン単独も使用できます^1,7,11)。

［五種混合］
五種混合の一般的な接種スケジュールは、これまでの四種混合とHib（ヒブ）ワクチンを参考に作成されており、「生後2ヵ月～2歳になるまでにワクチンを4回接種（生後2ヵ月から1回目の接種を始める）」になります^1,7,9)。

五種混合の一般的なスケジュール^1,7,9)

［Hib（ヒブ）ワクチン単独］
Hib（ヒブ）ワクチン単独の標準スケジュールでは、乳児期に3回接種して免疫をつけます。1歳以降にもう一度接種して、免疫が長く続くようにします^1,2,8,10)。

Hib（ヒブ）ワクチン単独の標準スケジュール^1,2,8,10)

総接種回数は、7～11カ月で初回接種した場合は3回、1～4歳で初回接種した場合は1回となります⁹⁾。

【大人】
Hib（ヒブ）ワクチン単独を用いて任意接種として接種を受けることができます。

2021年度「定期の予防接種実施者数」（厚生労働省）によると、4回のHib（ヒブ）ワクチン単独接種が完了したお子さんの割合（実施率）は97.8％でした¹²⁾。

五種混合ワクチンの主な副反応は接種部位の局所反応（はれや痛みなど）、発熱など、重い副反応としてアナフィラキシー（重いアレルギー反応）などがあらわれることがあります¹¹⁾。またHib（ヒブ）ワクチン単独の主な副反応は、注射部位の異常（赤み、痛み、はれなど）などが報告されています²⁾。