ワクチンを学ぶQ&A
ワクチンを接種する前に
明らかな発熱(37.5℃以上)がある場合、ワクチン接種は受けられません
ワクチン接種については、予診の際に、予防接種希望者が、接種不適当者(予防接種を受けることが適当ではない状態の方)または接種要注意者(注意をすれば予防接種を受けてよい状態の方)に該当しないか、当日の体調はどうかなどを確認した上で、医師が接種の可否を判断します。
予防接種を受けることが適当ではない状態の方とは、「明らかな発熱」(37.5℃以上)のある方、「重い急性疾患」にかかっている方などで、これに当てはまる方は、ワクチン接種をすることができません。
予防接種を受けることが適当ではない状態にあるのかどうか不安な方は、予診の際、予診医にご相談ください。
接種当日の体温が37.5℃未満であっても、平熱を鑑みて熱の程度を判断します。また、37.5℃を下回る場合でも、体調が悪いときは、接種を受けるべきではありません。
ワクチン接種は体調がよいときに受けましょう
予防接種は感染症予防を目的としていますので、ワクチン接種は接種者の体調がよいときに受けるのが原則です。
発熱がなくても体調が悪い場合などでは、医師からワクチンの接種を控えるよう勧められることもあります。
とくに、基礎疾患のある方で、病気が悪化しているときなどでは、接種を控えたほうがよい場合があります。
お子さんは体温調節機能が不十分なので、37.5℃は目安とし、平熱やその日の体調を考慮しましょう
接種当日は接種前の接種対象者の健康状態を把握するため、医療機関で検温を行いますが、お子さんが予防接種を受ける場合には、お子さんの体調をよく観察し、接種当日は自宅で一度検温をしてから受診するようにしましょう。
厚生労働省では、37.5℃以上を発熱のひとつの目安にしていますが、体温調節機能がまだ十分に発達していない小児・幼児の場合、37.5℃以上でも、元気なことがよくあります。
日ごろから、お子さんの平熱・体調など、健康状態によく気を配り、接種に不安がある場合は、お子さんの様子を普段からよく知っているかかりつけ医などに相談の上、予防接種を受けてよいかどうか判断してもらいましょう。
接種当日、体調がすぐれない場合は、予診医・接種医に相談してください
ワクチン接種前は、十分な睡眠を心がけ、体調を整えて接種を受けてください。発熱は他の病気にかかっているサインの可能性があります。接種当日、体調がすぐれない場合は必ず予診医・接種医に相談しましょう。
明らかな発熱については、個人差はあるものの「通常 37.5℃以上を指す」とされています。
一般社団法人日本ワクチン産業協会 2023 予防接種に関する Q&A 集
http://www.wakutin.or.jp/medical/
2024/4/11参照
2024年9月作成 VAC46O029A